LANなんでも Q&A
- トランシーバ設置上の注意点?
- カスケードポート以外で接続がは可能?
- NIC間を直接接続できますか?
- ネットワークドライバの種類は?
- ネットワーク構成について?
- PnPNICで認識しないPCがあるの?
- 100BASE-TXと10BASE-Tの違いは?
- リングマークって何ですか?
- 10BASE2/5/Tの違いは何ですか?
- ネットワーク形式は何がありますか?
- CSMA/CDアクセス方式とは?
- コリジョンとは何ですか?
- ネットワークスピード低下原因は?
- 100BASE-TXバックボーンの接続例は?
- HUBの種類は?
- S.W.HUBとは?
- S.W.HUBの問題?
- S.W.HUBが効率を改善するには?
- LAN接続装置の種類は・・?
- カテゴリー5ケーブルとは何ですか?
- パッチパネルとは何ですか?
- 施工法について?
トランシーバ設置上の注意点?
よくあるトラブルは、トランシーバのSQE切り替えスイッチの設定です。
通常トランシーバを接続する場合には、SQEスイッチがONになっていることを確認して下さい。
トランシーバは通常、天井裏などに設置されるので一度設置されたら変更は大変です。
HUBのAUIポートに接続する場合は、SQEスイッチをOFFにして下さい。
カスケードポート以外で接続がは可能?
クロスケーブルを用いれば接続する事が出来ます。
NIC間を直接接続できますか?
クロスケーブルを用いれば接続する事が出来ます。
ネットワークドライバの種類は?
大きく分けて次の様なものに分類出来ます。
この他に、弊社では検証していませんが、パケットドライバなどを用いてPC UNIXとして使用する場合もあります。
ネットワークOS | 使用環境 | ドライバ名称 |
---|---|---|
Novell NetWare3.12/J4.0J | DOSクライアント | DOS ODI |
Novell NetWare3.12/J4.1J Serve | サーバ | 386 ODI |
LAN Manager | DOSクライアント | NDIS2.0 |
LAN Manager | OS/2クライアント | NDIS2.0 |
IBM LAN Server | DOSクライアント | NDIS2.0 |
IBM LAN Server | OS/2クライアント | NDIS2.0 |
MS Windows95 | - | NDIS3.1 |
MS WindowsNT3.51/4.0 | サーバ/ワークステーション | NDIS3.0 |
ネットワーク構成について?
以下のようなものがあります。
ピア・ツー・ピア | クライアントサーバ | |
---|---|---|
導入コスト | 安価 | 高価 |
導入作業 | 比較的簡単 | 比較的難しい |
大規模ネットワークへの拡張性 | 一般に低い | 高い |
ネットワークOS | Microsoft Windows95,Novell NetWare Personal | Novell NetWare,IBM LAN Manager,Microsoft Windows NT |
PnPNICで認識しないPCがあるの?
PCI NICの場合には、ほぼ自動的に認識します。
ただしISA NICの場合には、PC自体がPnPに対応していない場合があります。このためコンパックやIBMなどのPCメーカでは、BIOSのバージョンアップを行う必要があるものがあります。この場合は、各PCメーカサイトを見て下さい。
これ以外に、最も大きな原因となるのは、PnPとは云いながら複数のPCカードを混在して使用する場合、多くのNICは、添付の自己診断ソフトで、IOアドレスを自動設定する必要があります。
現在、市場に出ているISAカードは、ソフトウェアのインストールはともかく、必ずしもハードウエア設定の場合、自動設定とは行かない様です。
100BASE-TXと10BASE-Tの違いは?
00BASE-TXは、高速にデータを伝送することが出来るので、画像、音声などの大容量データの伝送や高速バックボーンとして使用すると効果が現れます。
10BASE-T | 10BASE-T | |
---|---|---|
伝送方式 | CSMA/CD | CSMA/CD |
伝送速度 | 100Mbps | 10Mbps |
使用ケーブル | Category5 | Category3/4/5 |
規格 | IEEE802.3u | IEEE802.3 |
カスケード台数 | 1 (classⅠ), 2 (classⅡ) | 4 |
HUB-端末間 | 100m | 100m |
HUB-HUB間 | 100m | 100m |
総延長距離 | 200m+x(x:各HUBメーカにより異なります。) | 500m |
備考 | 実効速度20~30Mbps程度 | 実効速度2~3Mbps程度 |
リングマークって何ですか?
10BASE5ケーブルに2.5m毎に付いている印で、トランシーバは接続間隔はを2.5m(リングマーク)の倍数で取り付ける為の物です。
10BASE2/5/Tの違いは何ですか?
以下参照ください
10BASE2 | 10BASE5 | 10BASE-T | |
---|---|---|---|
最大延長距離 | 185m | 500m(トランシーバケーブル50m) | 100m (カスケード時500m) |
最大接続数 | 30 | 100 | 240 |
端末間隔 | 0.5 | 2.5m | - |
ケーブル | 細径同軸ケーブル(RG-58A/u) | イエローケーブル、トランシーバケーブル (AUIケーブル) |
UTP(Category3/4/5) |
接続形状 | バス | バス | スター |
伝送速度 | 10Mbps | 10Mbps | 10Mbps |
ネットワーク形式は何がありますか?
<バス型>
一本のケーブル上に各端末(トランシーバ)を接続します。
10BASE5、10BASE2
<スター型>
中央集線装置から、端末を放射状に接続します。各端末で通信の制御を行うほか、集線装置が通信管理機能を有します。
10BASE-T、100BASE-TX
<リング>
ケーブルの両端のないループを形成し、そのループ上に各端末を接続します。
トークンリング、FDDI
CSMA/CDアクセス方式とは?
CSMA/CDはCarrier Sense Multiple Access with Collision Detectionの略。
伝送路上に接続された各端末がデータの送信(キャリア)を監視し、どの端末も送信しないことを確認して送信を開始する方式(回線争奪方式)です。データが伝送路上で衝突(コリジョン)すると、送信は成立せず、ランダムな間隔をおいて再送信します。
コリジョンとは何ですか?
CSMA/CD接続系では,一本のバス状ネットワークに複数のデータを早い物勝ちで伝送する為に発生する衝突現象を示します。
一般的に、端末数が多くなった場合や、端末及び接続経路に異常が発生した場合に症状が発生します。
頻繁にコリジョンが発生すると、送信は成立せず伝送スピードの低下や伝送不良を生じます。
解決策としては、10BASE2/5の場合はターミネータの不良や伝送路の接続不良(タップの取り付けミス、T型コネクタの接続不良)の改善や、端末のセグメント分割などにより解決致します。
ネットワークスピード低下原因は?
ネットワークスピードの低下の簡単な原因としては、以下の問題があります。
- 端末数が多くなりトラフィックが上がった。=セグメントの分割により解決します。
- 伝送路上に電力線などが交差し電磁ノイズの影響を受けた場合。=電力線とデータ線を分離するかシールドする。
- HUB,トランシーバなど伝送装置の不良=機器の交換
100BASE-TXバックボーンの接続例は?
- 像や音声などを複数で使用するネットワーク環境で適していますが、10BASE-T接続数に制限や高価であるので、システムに導入する場合、バックボーンを100Mとしてワークグループを10M構成とします。
- また、変換には100/10MスイッチングHUBなどを用いる事により、ワークグループをセグメント分けするのと同じ効果が現れます。
HUBの種類は?
以下参照ください。
インテリジェントHUB | ネットワーク管理機能エージェントを搭載したHUBで、制御用にネッワーク管理ソフトウェアが必要です。 |
---|---|
ノンインテリジェントHUB | 一般的なHUBです。 |
スタッカブルHUB | スタッカブル専用ポートを用いて、専用HUB接続、IEEE802.3の制限にとらわれず、複数のHUBを1台として扱う事が出来ます。 |
スイッチングHUB | 高速スイッチング機能を使用して、各ポートを高速伝送する事が出来ます。 |
ファーストHUB | 特に100BASE-TXを示します。 |
S.W.HUBとは?
既存の10BASE-Tのネットワーク環境を有効に使用して高速化が可能なHUBです。
従来のイーサネットでは、バス方式を用いていたため複数のデータを同時の通信すると衝突が発生し、一度に1つのデータしかネットワークに流す事が出来ません。ゆえに、10Mbpsのイーサネットでも最高で2Mbps程度の実効伝送スピードしかありませんでした。しかし、スイッチングHUBでは、専用ICの高速スイッチング機能により各ポート10Mbpsの伝送速度を保証します。
すなわち各ポートをスイッチングして、バスに集中していたデータを拡散し負荷を軽減、ネットワークの高速化を図りました。
S.W.HUBの問題?
クローズしたサーバ/クライアントネットワーク環境に於いて、一つのサーバのみを使用する場合には、スイッチングHUBを使用しても効率が向上しない場合があります。
これは,特定ポートに負荷が集中してしまうからです。スイッチングHUBが有効に機能を発揮するのは、複数のサーバが存在する場合や、ピア・ツー・ピア接続の場合が上げられます。
S.W.HUBが効率を改善するには?
スイッチングHUBが効果を発揮するのは、画像や音声など多量のデータを使用する環境です。
また、ネットワーク形式がMACなどのピア・ツー・ピア環境及び複数のサーバが接続されている場合が適します。適応職種としては、CAD設計、出力センターなど、任意のクライアントと出力機が連続的に伝送状態になる場合に適します。
スイッチングHUBには、ブリッジの機能を用いますので、各ワークグループ毎にセグメントを分割する事が出来ます。また、各セグメント毎にブリッジを個々に購入されるよりコストが安価です。
バックボーンに流入するワークグループのデータを、削減してバックボーンのトラフィックを低減させます。 この時、スイッチングHUBに接続された端末数は、ワープロ、スプレットシート程度の負荷のソフトを使用するならば200台程度まで使用可能です。
LAN接続装置の種類は・・?
以下参照ください 。
リピータ | ブリッジ | ルータ | |
ネットワーク規模 | 小 | 中 | 大 |
使用目的 | 伝送距離延長 | トラフィック軽減 | サブネット化 |
リモート接続 | 最大1km | 可 | 可 |
ルーティング | ループ禁止 | スパニングツリー | 可 |
異種LAN | 不可 | 可 | 可 |
プロトコル | 透過 | 依存しない | 依存する |
同報 | 透過 | 透過または遮断 | 遮断 |
カテゴリー5ケーブルとは何ですか?
カテゴリ3,4のケーブルでの100BASE-TXの伝送出来ません。
100Mbps伝送を、従来のカテゴリ3,4ケーブルを使用して行うと信号クロストークが増大して減衰が多くなり伝送出来ません。
ちなみに、カテゴリ3,4ケーブルとCategory5の違いは、ヨリピッチが異なる点と、RJ-45モジュールの平行部分が、カテゴリy3,4に比べ短くなっている点です。また、100BASE-TXのシステムを設計される場合には、使用するるケーブルのコネクタ、アウトレットもカテゴリ5対応の物を確認ご使用される事をおすすめします。
パッチパネルとは何ですか?
パッチパネルには、110型(ワンテン)とモジュラーパッチとがあります。
現在では、Category5ケーブル対応で取扱も簡単な、モジュラーパッチが主流になっています。
パッチパネルは、HUBなどのLAN機器を一次側モジュラーパッチに、アウトレット(端末)を二次側モジュラーパッチにより構成されパッチ間をパッチケーブルで接続されています。
利点としては、パッチ-アウトレットを多対ケーブルで接続することによりケーブル配線数を削減する事が出来ます。また、先行配線する事により、オフィスレイアウトの変更などの場合には、パッチパネルの切り替えだけで、レイアウト変更が簡単に出来ます。
オフィス配線する場合には、導入された方が便利です。
施工法について?
以下参照ください。
モール配線 | アンダーカーペット | フリーアクセス | |
---|---|---|---|
概要 | プラスチックのモールを壁または、床に両面テープなどで張り付け、その中にケーブルを配線します。ただし、モール上に重量物を乗せるとモールが破損します。また、モール内にデータ線と電源線を挿入すると電磁ノイズの影響を受け伝送レスポンスが低下します。 | 床面に専用カーペットを敷設し、その上に専用タイルカーペットを敷き詰め、ケーブルの厚みをカーペットが収集するので、外観上は敷設したことが解りません。しかし、重量物を乗せるとケーブルが断線してしまいます。 | 15~30cm専用ボードで床上げを行い、その下にデータ線を配線します。また、床上には埋め込み型アウトレットを用いたりもします。ただし、電力線を併用する場合には、データ線に近づけない様にするか、シールド板などで影響を受けない様にする必要があります。 |
規模 | 簡易 | 中規模 | 大規模 |
ケーブル | 一般用 | アンダーカーペット専用 | 一般用 |
配線 | データ線 | データ線 | 電力、電話線、併用収納可 |
用途 | 汎用 | 学校LL教室、オフィス | オフィス |
寿命 | 簡易的 | 恒久的 | 恒久的 |