Cut -Through方式
Cut -Through方式の大きな特徴は、出力ポートに接続されたLANセグメントの使用状況があまり高くない場合、フレームを受け取ると同時に、ディスティネーション・アドレスに指定された機器が接続されたポートへフレームをフォワーディングする。
図4のように、スイッチングハブはフレームを受け取ると同時に、フレームのディスティネーション・アドレス・フィールドを解析し、即座にその宛先が存在するポートにフレームをフォワーディングさせる。従って、スイッチングハブを通り送られるフレームのレイテンシ(フレームが入力ポートから出力ポートにフォワーディングされるまでの遅延時間)は一般的に約20マイクロ秒と非常に小さい。
しかし、フレームのディスティネーション・アドレス・フィールドしか解析していないため、エラーパケット(CRCエラー、フレーム・アライメント・エラー、ロング/ショート・パケット(ディスティネーション・アドレス・フィールドが正常なパケット))はフォワーディングしてしまう。