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SNMP開発の経緯

ネットワーク管理を目的としたプロトコル(通信規約)として業界標準の地位を確立した感のあるSNMP(Simple Network Management Protocol)ですが、その開発は米国国防総省主導で進められたインターネットに端を発していて、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)上での動作を目的として開発されたものです。 
SNMPがネットワーク管理機能そのものを提供するのではないことに注意して下さい。SNMPはネットワーク管理システムを構築する上での枠組みであり、またその土台となるものなのです。

インターネット

インターネットは1969年にARPANET(Advanced Research Projects Agency Network)として誕生しましたが、この時点ではまだTCP/IPプロトコルは存在してなく、特殊なパケット交換ノードを介して接続されたシステムでした。インターネットの代名詞ともいうべきTCP/IPは1970年代中頃から研究が開始され、1977年から1979年にかけて現在の形態となりました。TCP/IPへの移行は、1983年に完了しています。 
 TCP/IPにより種々の物理伝送媒体への接続が可能となったためインターネットの拡大は急速に進み、1990年には世界中で3,000以上のネットワークと200,000台以上のコンピュータを接続する規模に達しています。そして、現在もなお成長を続けています。

SNMPの誕生

急速な成長が続くインターネットでは、1980年代中頃には接続されるネットワークの数が毎年倍の勢いで増え続けていました。また、インターネットは階層型の構成が取られているため、各階層レベルでそれぞれのネットワーク部分を管理する組織が存在していました。残念なことにそれらの組織では意見の食い違いが多く発生していました。 

こうした状況に危機感を感じた研究者を中心にSGMP(Simple Gateway Monitoring Protocol)と呼ばれるゲートウェイ(ルータ)管理用のプロトコルが提案されました。それがインターネットにおける管理プロトコルの始まりです。これ以前にもHEMS(High-level Entity Management System)と呼ばれるプロジェクトが存在していましたが普及には至っていませんでした。 

また、OSIの提案であるCMIP(Common Management Information Protocol)のTCP/IPへの実装を目的としたCMOT(CMIP Over TCP)も同時期に提案されていました。 
結局、ネットワーク管理プロトコルとしてSGMP/HEMS/CMOTを提案する3団体が存在することになり、それぞれのいがみ合いが続いたわけですが最終的には3者間での合意を得ることに成功しました。 
その結果、HEMSは開発継続が断念されることになりました。また、SGMPを手直ししたプロトコルを当面のインターネットにおけるネットワーク管理プロトコルとして位置づけ、CMOTについては最終移行目標として開発を継続することになりました。 

ここでSGMPの改良版として誕生したのがSNMPなのです。SNMPは、1988年8月にドラフト版が公示され、1990年5月にインターネット標準になりました。

SNMPの規格の制定は、インターネットを管理運営する委員会であるIAB(Internet Activities Board)の下部組織であるIETF(Internet Engineering Task Force)内に設けられているワーキンググループで行なわれています。

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